銭洗弁天への道・北鎌倉編 源氏山ハイキングコース

確かに最初に来たときはママチャリだったのですが・・・

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辛かったですね〜。普通、山岳サイクリングをやる自転車って11kgなのに、ママチャリって18kgぐらい有るんですよ。それにあれって担ぐようには出来ていないでしょう。
マウンテンバイクってこういうとこ向きと思われるかもしれませんが違います。
あれは下り用です。担ぎ用ではありません。(笑)


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ところでこのカップルの外人の男性の方も途中写真を撮りながら、私も同じなので前になったり後ろになったり。


ここが峠らしいです。凄い名前ですよ、天柱峰!

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ところで今はここまでの道のりは普通にハイキングコースですが、発掘調査では14世紀後半から15世紀ぐらいには、この近くまで浄智寺の寺院造営がなされていたらしいです。
この天柱峰と言う名は、鎌倉時代に中国から渡来し浄智寺に滞在した僧が付けたとのこと。この後ろには五重の石塔があります。それ自体は風化の状態からそんなに古いものでは無いようですが。


こちらは今年の2月に会社の数人と梅を見に来たとき。
言っときますが、私がここに連れ込んだ訳じゃありませんよ。私は切通しコースから案内しようと思っていたのに、葉山に住んでいた上司が「こっち行こう、こっち」とどんどん入ってきてしまったのです。俺は自転車だったのにね〜。まあ良いけど。

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いつも一人で来ていたんで、ちょうど良いから写真を撮ってもらいました。
山岳サイクリスト・賄い卿の雄姿で御座います。(笑)


おっ、お父さん凄い!

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ところでこの向こう側の先ほどのカップル。この先に1カ所だけ二股に道が分かれるところがあるのですが、一目で左がハイキングコースと判るのに右へ入っていきました。
ありゃりゃ、ってんで「そっちは行き止まりですよ」と言ったのですがなんか行ってみたそうな様子。 「ちょっと行ったところで左に折れるとこっちのコースに合流しますから」と教えてあげたら「ありがとう♪」とそのまま行ってしまいました。でも先を左に曲がらずにそのまま行ってしまったようで、大夫経ってから源氏山公園に西側から上がってきました。
そこでは銭洗い弁天への道を聞かれたのですが。しかしあの小径は瓜ケ谷に抜けられたのか。今度行ってみよう。多分あの辺に出るぞ。(笑)


下りになればあとはちょっとです。なんせ目的地は源氏「山」なのですから、下りてしまう訳ではありません。これぐらいの段差は自転車でだってなんてこと御座いません。
いや、担いで下りましたが。

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でも流石にこれは。フキフキ "A^^;

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赤土むき出しの急斜面なので、自転車を担いでいるときは慎重に下ります。

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葛原岡大堀割

さて、ここまでくれはもう源氏山公園は目と鼻の先です。
ところで、この渡り廊下のような道は人間が埋め立てて造ったものです。その前は逆に掘っていたらいいです。葛原岡大堀割と言います。

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一説には浄智寺方面からこのハイキングコースのルートを辿って、あるいはあの外人さんが下りて行ったのと逆に、北鎌倉駅前瓜ケ谷から登って来る「敵を防いだ防衛遺構ではないかとも。きっと鎌倉時代に違いない。ここも鎌倉城の遺構なのだ」 と。

平成12年にこの右側で発掘調査が行われましたが、谷部に14世紀後半と推定される平場が認められ、茶毘(だび)址と火葬された骨片などが発見されています。ちなみに鎌倉北条氏が滅んだのは1333年、14世紀前半です。ここの上に通路として土が盛られる前、ここはいわいる「地獄谷(埋葬地)」だったのでしょう。 「鎌倉時代の防衛遺構」であることを証明するものは発掘調査では何も見つかってはいません。
この大堀割の左(向こう)側は海蔵寺です。またこの近く、瓜ケ谷には市指定遺跡の矢倉群があるんだそうです。この大堀割は人を通さない防衛遺構どころか、底が海蔵寺側から瓜ケ谷経由鎌倉駅位置に抜ける道だったのかもしれません。