流鏑馬総集編 2008 例小笠原流の流鏑馬神事.2   09.16

流鏑馬神事は3騎1回だけで行われますが、その後に騎射挟物と言って、江戸時代の軽装での騎射が15人の射手によって行われます。

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ところで、この馬はみんなサラブレットです。今日本にいるサラブレットはみんな競馬向けに育てられてきたんじゃないでしょうか。農耕馬なんて居ないし。だもんで、走りだしたら全速力で走らないと怒られると思っているんでしょうかね。凄い早さです。早めのギャロップぐらいで良いのにねぇ。

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とういうのは、鎌倉時代に流鏑馬に使っていた馬は全く種類が違って、今で言うとポニーぐらいの小振りな馬なんです。競争馬として300年もかけて品種改良された訳ではありません。だからこんなに早くは無かったんですね。この人達、鎌倉時代の射手より上手いかも。

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木曽馬を繁殖させてそれを使ったら鎌倉時代が再現できるかも。てな予算はどこからも出ないでしょうね。


で、鎌倉時代でも頼朝が流鏑馬に詳しいという藤原秀郷子孫の御家人達を集めて様式の統一をしようとしたらてんでんバラバラ。西行から流鏑馬の作法、ノウハウを教わってそれの則って始めたのがこの流鏑馬ですが、その鎌倉時代でも段々に廃れていったようです。細々とそれを伝えていた家がこの小笠原家と甲斐じゃない確か若狭の武田家。それを再興させたのが江戸時代も八代将軍吉宗の頃だったと思います。記憶で書いているので正確ではないかもしれませんが。

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あっ、馬場先より帰ってきました。六騎づつ二回プラス三騎の15人が騎射挟物を行いました。


射た瞬間。

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的に当たる直前。ど真ん中じゃないでしょうか。

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写真として一番絵になるのはやはり引き絞ったとこですね。

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ただ、今日は直前まで雨。始まっても曇りでコンディション最悪! 感度を思いっきり上げたので色調も最悪。

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ところが、終わったら晴れてきました。源氏池の蓮の花はもうとっくに終わってなんとはなしに秋の風情が。去年は平家池にはまだ蓮の花が残っていたんですけど。

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幼稚園前の鴨君はお昼寝中?

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ところで、流鏑馬は鶴岡八幡宮の例大祭の行事なんです。で、例大祭なんで祭り太鼓が。太鼓をたたきながら時々手を挙げて撥をクルクルと。これは本当に見事でした。

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笛のお姉さんも美人だったし♪


で、一の鳥居かの前に・・・、ん? これは何だ? 海草です。去年もこんなにしてたっけ?

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例大祭に先立ち、14日の早朝、日が昇る頃に、「浜降り式」と言って宮司以下神職の皆さんは身を浄めるために、由比ヶ浜辺において禊(みそぎ)をします。流石にそれは撮りに行ったことは無いですが。その浄めのしるしとして藻塩草(海草)を持ち帰り、社頭に掲げるそうなんですが。それでしょう。でも去年は無かったぞ? と思ったら、あった。提灯の下にぶら下げてありますね。

うちの娘の小学生の後輩達がみんな匂いを嗅ぎにきて、くっさ〜、って顔をしていました。雨で濡れちゃったからね。(笑)


で、遅いお昼はペペロンチーノとビールです。美味しかった。

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ということで、分轄夏休みの最後でした。いや、今年はまだ夏休みを4日しか取っていなかったので。