倉敷の旅 2009.4.9         倉敷考古館

中橋の向こうに見える土蔵は200年ぐらい昔、江戸時代後期からのもので、米倉だったそうです。それが考古館となったのは1950年(昭和25)11月のこととか。

倉敷民芸館と考古館_01

考古館のメッセージを見つけました。本当に観光写真には良く出てきますよね、中橋とセットで。

古代吉備地方の真価を見ていただける内容ですが、今では、倉敷を代表した外観だけが、有名で、写真のように、常に何かに使われていますが、残念なことに、中までご覧になる方は、大変少ないです。 でも本当に文化を愛する方には古いままの博物館での、静かな時を過ごして頂けることでしょう。

と言うことですので、そんなに時間はかからないし、高くも無いですから倉敷へ行かれたらちょっと入ってみましょう。土器の知識はなくとも、「なんじゃこりゃ〜」って面白いものがありますよ。


建物の構造、内部を見るだけでも価値はあります。

倉敷民芸館と考古館_02

ところでここ、地元の有志による財団法人で、公共の機関・自治体の補助は一切受けていないんだそうです。


陳列品は、倉敷市をはじめ、瀬戸内海に面した岡山県一帯の、旧石器時代から、縄文・弥生・古墳時代から奈良・平安・鎌倉・室町時代までの石器・陶器を中心とした考古資料なんですが、中心は縄文・弥生・古墳時代ですね。

倉敷民芸館と考古館_03


これは奈良時代ぐらいのこの地方の瓦ですね。

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もうちょっと時代が下がって鎌倉古陶美術館ぐらいのものなら、私ももっと食い入るように見たかもしれませんが、鎌倉から室町時代のものはちょこっとだけです。

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鎌倉時代のものには素焼きの土釜と土瓶が有りました。どういう形で発掘されたのかというと骨壺としてです。鎌倉時代には土地の無い鎌倉だけでなく、この地方でも火葬が普及していたようですが、しかし骨壺としては、新品ではなくて日常使用していたものが転用されたようです。


あまり観光写真には出てきませんが、中から撮した中橋と旧倉敷町役場。

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なかなか良いと思いません? 本人は結構気に入ってるんです。