鎌倉 2012.07.28    英勝寺の山門復活  

さて、由比ヶ浜でお昼を食べ終わっても、夜のファイアーショーまではまだ7時間もあります。
そのまま由比ヶ浜に居たのでは飲んだくれになっちまうので歩いて北鎌倉へ。
行きがけの駄賃に鎌倉三大洋館のひとつを。

英勝寺の山門復活_01.jpg

そして今小路を寿福寺へ。この路地なんとなく好き。

英勝寺の山門復活_02.jpg

こちらが寿福寺です。先を急ぐので蘊蓄はリンクで省略。

英勝寺の山門復活_03.jpg


その寿福寺のお隣はこの英勝寺。
江戸城を開いたと言われる太田道灌さんの屋敷跡で御座います。本当かどうかは判りませんが、少なくとも太田道灌さんの子孫で家康の側室のお勝の方はそう聞いてこの地を入手したとか。

英勝寺の山門復活_04.jpg

拝観料300円を勝手に置いて中へ。あっ、鬼百合。

英勝寺の山門復活_05.jpg

この季節は何処に行っても鬼百合ですね。
目の前に仏殿があるのですが、山門から入るためにわざわざ回り道。此処にも鬼百合が。

英勝寺の山門復活_06.jpg

あちらに見えるのは袴腰付鐘楼。寺格の高い寺にしか見られない珍しい様式だそうで、
近世の鎌倉では唯一だとか。寺格の高いってのは太田道灌の子孫で、この尼寺を開いたお勝さんが徳川家康の側室だったからですね。二代目は御三家水戸藩の御姫様です。
東慶寺は今は尼寺ではありませんが、こちらは今も尼寺です。

英勝寺の山門復活_07.jpg

その鐘楼から振り返ると、おお、あれが再建なった山門かぁ。

英勝寺の山門復活_08.jpg

再建といっても、関東大震災で倒壊したときの部材をそのまま使っています。
新築ではなくて復興・復活ですね。詳しくはこちらを。

英勝寺の山門復活_09.jpg

なかなかよい姿ですね。

英勝寺の山門復活_10.jpg

その山門から覗く仏殿。宝珠殿です。

英勝寺の山門復活_11.jpg

中央に見えるのは徳川家光寄進の阿弥陀如来。向かって右に観音菩薩と左に勢至菩薩の阿弥陀三尊像です。脇が小さいので気がつかないかもしれません。

英勝寺の山門復活_12.jpg

天井には龍雲図が。奥の両脇には鳳凰。

英勝寺の山門復活_13.jpg

その脇に英勝院を祀る祠堂への唐門があります。これも神奈川県指定重要文化財。

英勝寺の山門復活_14.jpg

欄間のぼたんの彫り物はかなり細かいです。

英勝寺の山門復活_15.jpg

さて、英勝寺を出て、海蔵寺の方へ線路沿いに進むと、坂の上に『十六夜日記』の阿仏尼の墓と伝える矢倉があります。本当にそうなのかどうかは判りませんが。

英勝寺の山門復活_16.jpg

そのお隣にはお稲荷さん。このお稲荷さんは英勝寺が祀ったもの。昔は神仏混合だったですからね。

英勝寺の山門復活_17.jpg

他の季節は鎌倉の寺院と神社index・英勝寺 からどうぞ