2017.10.16-11.3    研究室の本棚作成記

研究室に本棚を増設しました。
なんで研究室にベッドがあるんだって? 日々研究に勤しむわたくしは研究室に寝泊まりしているんであります。まあ夜中にむふふ♪ とAVを見るのもこの部屋なんですが。(,_'☆\ ベキバキ

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えっ? ただの私室じゃないかって?  いや、隣の部屋も私の部屋ですよ。実家に戻ったときには民芸部屋兼お茶室にして炉でも切ろうかと思っていたのですが、床の間の原型、押板を何処にしようかと考えあぐねているうちに物置になってしまいました。(;^_^A アセアセ

この部屋は元々私の部屋だったのですが、私が家を出たら妹が占拠して、右上の白い棚板はその妹が大工さんを呼んで作らせたもの。でもなんで白なんかに塗るんかなぁ。ところがその大工さん、構造力学を全く考えてなくて、20年の本の重みで前面が垂れ下がっていたんです。
2〜3年前にそれを2段に改造するときに一番悩んだのがその対策です。その解決策たるや、それはもう建築学会賞ものですよ(エッヘン)。加重は全て窓の両脇の柱にかかり、垂れ下がっていたあの白い棚板は上からボルトで釣り上げています。今は直線でしょ?
どうしたんだって? 学会賞もののノウハウをそう簡単にはお教えできません。

でもベッドの上に重たい本が一杯なので関東大震災対策にこうした落下防止策を。
俺ってば、天才♪

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世間の声:お前が天才なら人類みな天才だわ。

ところがその前回の棚増強も完璧では御座いませんでした。板は縦も横も18cm幅を使ったんですが、幅一間、二段の本の加重を両脇の柱に伝える為の補強材分縦板が棚板に対して短くなってしまったので御座います。そのおかげで落下防止策の横棒の位置が本の背表紙に触れてしまうことも。

縦板は210mmは必要だったのですが、コストを優先させたんです。だって板幅を統一しないと長さ182cmの板を1枚余計に買わなければならなかったんですよ。失敗したなぁ、全部幅235mmの板にしてホームセンターでカットしてもらえば良かった。でのそうすると2000円ぐらいコストアップだったし。フキフキ "A^^;

で、その補修です。18×18ミリの棒の両端を斜めにカットして打ち付け、その上に落下防止策の横棒用の金具を取り付けました。この材料費は200円台。完璧♪

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まだちょっと棚板の方が出てるけど、そのうち棚板の端を斜めにカットしましょう。

悩んだのはこの端の部分です。当初は「北枕」だったんで、足下に相当するこの部分には落下防止策は必要じゃ無かったんですよね。足下に墜ちてきたって「イテ!」で終わりだし。でも今回は北枕な壁に本棚増設なので寝るときの頭がこっちの方へ。だって寝ているときに第二次関東大震災が起きて重い本の角が当たって目が潰れて論文もHPの更新も出来なくなったら、日本の歴史学の停滞を招くじゃありませんか。

世間の声:停滞するとは思えんし、かえって世の中平和になると思うが。

いかに簡単に、ローコストに見栄え良く仕上げるかで数日考え抜いて出来上がったのがこれです。上の固定は10mmのドリルで少し穴を掘り、そこから斜め25度ぐらいに40mmの皿ねじで上の横木に固定したんです。板は幅38mm、厚19mmの棚板たわみ防止用に買ったものの余り。見栄えがゴツゴツしないように下部は斜めにカットしました。完璧♪

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で、本題の北枕側本棚です。見えない処で柱に固定。 板は棚板・横板とも幅23.5cm。
幅23.5cmは『国史大事典』や中央公論版『日本の絵巻』に必要だったんです。特に『日本の絵巻』は幅が260mmで壁から柱が飛び出している約2〜2.5cmを加えてギリギリ収まる感じ。『日本の絵巻』は何冊も持っている訳ではないのですが、上から数えて2段目の高さが36.5cmなのはそれに合わせてあります。これ以上大きな本はありませんからね。少なくとも私の買うものには。

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その下3段目、4段目は『国史大事典』に合わせました。実はこの棚は『国史大事典』と建築史学会機関誌の1号から50号までを収容するためのものなんです。

といっても私は創立以来の会員ではありません。HPを見ていたらバックナンバーの在庫処分で50号まで会員限定で10号単位1万円で販売すると出ていたのでそれ欲しさにともかくバックナンバー購入資格の為に今年度から会員になったんです。

買ったらバイバイのつもりでいたら来年の大会は京都でやると。寝殿造関係の先生方は今ほとんど関西にいるんですよ。京都の大 会ならみんな来るだろうってん来年度も会員継続で京都大会に出席しようと。でも面識のある先生方が増えたら「止めます」って云いずらくなりますよね。その まま居るかも。

ちょっとスペースが空いたので『日本常民生活絵巻』のボックスもそこへ。この3種類は今までは他の部屋の本棚とか畳みの上に置いてあったんですが、これでやっと収められるようになりました。
ちなみに今回使用したのは落下防止の棒を除き板厚19mmのSPF材です。
前回まではサンダーで磨いた後に水性アクリル塗装だったんですが、今回は塗装の前の目止めに砥粉を使いました。1工程増えてメンドイはメンドイんですが仕上がりは上々。塗料の消費量も抑えられているような。

実はベッドと壁の間は50cmしかなくて、そこに23.5cmの本棚ですから下の段は取りにくい。なので棚板の幅は18.4cm、高さは棚板の厚さを除き24cm、24cm、20cmにしました。24cmの高さがあれば大抵の本は収められます。『鎌倉市史』とか『国史大系』は無理ですが。一番下、つまり床は半分は工具置き場、残りはマンガ単行本が入ればいいやと。『聖お兄さん』とか『レモンハート』とか。『じゃりんこチエ』も良いかも♪

一番上の1段目は西窓上の棚があるので57cmぐらいしか仕えないのですが、地震対策をどうしようかと考え、右側の縦板と前面が同じ、床からの高さも同じになるように板を打ち付けました。
これで完璧♪

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最初はこの1段目には小さい本を置こうとなんとなく思っていたんですが、 その後仮に本を並べてみたら、結構重い本が来そうなんですよね。すると板のたわみが心配に。885mmの棚板の右57cmぐらいしか使えないのですが、重い本を置くと多分数年、十数年後には垂れ下がる可能性が。木って作ったときには目論見通りでも長い年月の加重で段々垂れ下がってくるんですよ。

法隆寺の金堂だったかなぁ、解体するんで瓦を外したら屋根の端が1尺ほど跳ね上がったとか。30cmですぜ。この写真でも二階部分 に支えの柱を付けてるでしょう。後付けです。龍が巻き付いたのは江戸時代の修復時だとか。金閣寺も焼失前は屋根の端が垂れ下がっていたんじゃ無かったっけ。身近なところでは冒頭の妹が作らせた白い棚 ですね。そのリカバリにどれだけ苦労したことか。

でもこの棚板だけ背面の補強が出来ないんです。下に付けると『日本の絵巻』が入らなくなるし、上に付けると妹が作らせた西棚の補強材が邪魔するし。なので上から吊り下げることにしました。俺って天才♪

世間の声:またか。フキフキ "A^^; 

ホームセンターで金具を買ってきて置いてみたら、ゲゲッ、これじゃドリルもドライバーも使えない。取り付けた落下防止対策が邪魔をします。(;^_^A アセアセ

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世間の声:やっぱり天才じゃないじゃん!

仕方が無いので一旦外すことに。ボンドで貼り付けないで良かった〜。こういうのを「弘法も筆の誤り」と申します。フキフキ "A^^;

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世間の声:弘法大師が「お前なんかと一緒にするな!」と怒ってるぞ。

4mm木ネジでガッチリ金具を固定したあとまた落下防止対策取り付け板をネジ止めです。

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棚板に10mmの穴を開けてボルトナットで垂れ下がらないようにします。上からねじ釘では加重に耐えられるか心配なのでね。これならば上に人が乗って飛び跳ねても大丈夫。

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18日です。 北枕側本棚にも地震対策を。ホームセンターに行ったら14ミリ角のSPF材が。こりゃ〜いい♪ てんで4本買ってきました。金具を取り付けて置いてみると、良い感じ♪

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以前の地震対策棒はラワン材だったんですよね。だから手触りが悪くて。なので窓の上の棚もSPF材に交換。

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白木のままでも良いかも、とは思ったんですが、長い年月のうちにはホコリなどで汚くなるかも。
ってんでサンドペーパーをかけて砥の粉を塗って、水性アクリル塗装。

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北枕本棚の上段はどちらにも壁が無いのですっぽ抜けないように両端にストッパーです。
2段目以下は壁側だけ。右側は少し飛び出させてあるので大地震で重い本が飛び出して棒が曲がっても大丈夫。それでもダメなぐらいの大地震なら家が潰れて本の飛び出しどころでは無いでしょう。ストッパーはこんな感じ。もっと短くても良いんだけど、黒塗装ではこれが最小だったんですよ。

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北枕本棚の増設に合わせて南枕で寝ることにしようと思っていたんですが、眠たくなってフラフラバタンというときには意識レベルが1まで落ちているので今まで通り北枕で寝てしまうことが多々。それに寝っ転がって廣木隆一の「PとJK」なんかのDVDを見ながらいつの間にかスヤスヤってどきは北枕の方が良いんです。えっ? AVじゃないのかって? まさか。冒頭の文言はウケ狙いで御座いますよ。

清廉潔白、座禅で悟りを開いた詫び寂び茶人なわたくしめがそんなもの見る訳がないじゃないですか。生まれてこの方、AVなんて見たこともありません。(世間の声は発言禁止!)

ともかく、北枕でも安心して寝られるためには西窓棚の全部に大地震対策を施す必要があるんでございます。そこで元ソフトウエア工学者なわたくしめはアジャイル手法のプロトタイプに、お蔵入りしたラワン材の棒で試すことにしたのでございます。

でもラワン材は手触りが悪くてねぇ。なので230番の紙やすりをかけたら、まあ不思議! お肌すべすべ♪ しかし前回サンドペーパーをかけなかったんかしら? まあともかくプロトタイプのつもりがそのまま本採用となったに御座います。これで窓上棚全面に地震対策完了。どっち向きに寝ようがこれで大丈夫♪ 大地震で上の本が落ちてきて、目が潰れて日本の歴史学が停滞するなんてことは防げた訳で御座います♪

世間の声:まだ言うか!

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あとは100円ショップで・・・、何て云うんだっけ、あの本の仕切りは。まあそれを大量に買い込んで、本の配置を変えました。機関誌みたいな薄い本はあれが無いと大量には並べられないので。

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 とりあえずはこれで完成です。本当はもうひとつ有るんですが。左の壁にコンセントボックスが有ったんですよね、そのコンセントを右の縦板に移動しなきゃなんない。まあそれは追々。


2017.11.3 更新