2017.12.07      PARKS/井の頭公園

いつも難しいお勉強に疲れたときにはDVDで軽めの映画などを見るのですが、しばらく廣木隆一監督の「PとJK」にはまったあと、新城毅彦監督の「ひるなかの流星」に。そいうしたら吉祥寺と井の頭公園が舞台だったんですよね。なつかしい♪ 
で主演の永野芽郁つながりで「PARKS」を見たらまた井の頭公園。
というか、そもそも井の頭公園100周年記念の映画とか。

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それはもう井の頭公園テンコ盛りで「あっ、あそこだ!」「これどこ?」とか思いながら見ていたら行きたくなっちゃったんですよね。自宅から自転車なので南から。

これは最後の方で、出て行ったハル(永野芽郁)を必死に純(橋本愛)が探すシーンに出てきた。カメラアングルは道の向こう側、動物園側からだったんですが。

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秋ですねぇ♪ って世間的には冬なんだけど、当サイトでは紅葉の内は秋なんです。

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1960年代にハル(永野芽郁)の父の元カノが住んでいて、今は純(橋本愛) が住んでいるアパート。「可能性が高いのはあのあたり!」と思って行ってみたらあまりにもドンピシャでなんか気が抜けました。推理小説を読み始めたら2ページ目で犯人が捕まっちゃったような。
もうちょっとウロウロ探したかったなぁ〜。

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今は丸ごと空き家のようです。だから外装をちょっと変えて50年前にも出来たんでしょうね。

次は「ひるなかの流星」でも「PARKS」でも井の頭公園を代表するらしき階段へ。

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ここです。 何でここが井の頭公園を代表するカットなんですかねぇ。映像作家向け?

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まあ解らんでもないけど。

この階段の途中に「いせや」の新店があります。 私はこちらには来たことがありません。いつも本店の方なので。そっちはぼろっちいです。あっ、写真が無いや、今度撮ってこなきゃ。

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本店はぼろっちいけど有名な店で、私の祖母が吉祥寺に来たついでに鶏肉を買ったとか。つまり安かったんですね。劇中で染谷将太のラップに中にも出てきました。

その階段を降りてきた純を見つけてハルが小走りで追いかけたとこ。なんてことないシーンなんだけど、あのハルの走り方は面白かったなぁ(あの子運動してないね)。

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でも「ハル」というと「春」より「HAL」 が先に頭に浮かびますね。
スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てくるコンピュータ。

2001年どころか2010年だって過ぎてるのに、いまだにあんなコンピュータは出来てないぞ!
ところで「2001年宇宙の旅」も1960年代の制作・公開なんですね。今の今まで知らなかった。1968年だって。新宿で騒乱罪適用の年、翌年1月に東大安田講堂の戦いです。私は「2010年」の公開(1985年)の直前ぐらいに「2001年」を劇場で見た覚えがあるんですが。当時DVDなんて無いし。だいたい2001年を知ったのは「アスキー」の連中が夢中になってたからだし。1960年代って凄いなぁ。

今見た人はCGだと思うだろうけど、CGってまだ無いですよ。CGどころか、この当時のコンピュータは画像なんて扱えませんから。例えばIBMのオンラインDBシステムIMSは1966年にアポロ計画の為に設計を開始して、開発時のコンピュータのメインメモリは512KB、商用リリースの為に256KBで動くようにチューニングされたんですから。単位は間違えていません。私が1980年頃に輸入第1便で入手したCBM3032のメインメモリーはRAMが32KBでした。でも今私のPCはメインメモリ8GBです。25万倍。
1960年代ってすげーなぁ。

橋本愛の鉄腕アトムです。(笑)

ちなみに音楽的にはグループサウンズやフォークソングの走りの時代ですね。フォーク・クルセダーズとか。吉田拓郎とか。ハルの父親が作る曲には当時のフォークのテイストが。

次はもうひとつの井の頭を代表するロケ地へ。
まさかあそこが井の頭を代表するようになるとは夢にも思わなかったけど。フキフキ "A^^;
あっ、この木出てきた。50年前の3人と純達今の3人が唄って踊る大団円のシーンの背景にチラッと。

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ここが井の頭を代表するロケ地です。
「PARKS」でも「ひるなか」でも。残念なことに補修工事中で両映画の面影はありませんでした。

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でも絶対ロケ地を合成してるよなぁ。
特に「ひるなか」。この先にすずめが通う高校があるはずなんですが、あれは成蹊大学だとか。

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でも「PARKS」は低予算な為か「ひるなかの流星」よりもずっと生のまま撮ってますね。

井の頭公園駅側の出口です。

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ハルと純が50年前のアパートの住人を探しに走って行った不動産屋さん。でも二軒あります。

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それを確認してまた井の頭公園へ。今度は南側です。12月なんだけど紅葉が綺麗♪

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やっぱり紅葉は海の近くより山の近くですよね。
鎌倉の紅葉を綺麗に紹介するのにどれだけ苦労したことか。

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50年前にハルの父と佐知子さん達がよく集まって歌作りをしていた橋。でも工事中でした。

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このあたりをうろついていれば「弁天様はスピリチュアル」が聞こえてくるかも♪
と期待していたんですが、流れませんでした。残念!

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 いや、園内放送のバックに使ってるらしいんですよ。あれは地元民以外が沢山来る休日だけ?
ありゃ、「やくしまるえつこ公園放送は毎日10時・12時・16時」だって。この曲は「PARKS パークス」のエンディングテーマとして作られたのではなく、その前からあったそうですね。

ハルと純が佐知子さんの家を探しに駆け上がる坂を探したんですが、見つからない。ここじゃ無いんですよね。あの手すりが真ん中にあってハルと純がその両側を走ってくるので。

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池の南側だと思って探してるんですが、北側なのかも。

ところで「PARKS」には気になるシーンがふたつみっつ。ひとつは予告編にもある橋本愛の「ほんとうは、誰なの?」。唐突だなぁ、あと、その直後に橋本愛の アパートから永野芽郁が駆けだした道でその前後を数台の自転車が駆け抜けるシーン。レビューなんかで「展開が追い付けない部分や、考えがよくわからないところも 多々あり」とか「何が言いたいのか?まったく意味不明な作品」「最後までみても全容が理解不能…」なんて意見も。たぶんその皆さんは「ほんとうは、誰なの?」以降のことを言ってるんでしょう。
これを解くキーワードはジャン・コクトー の「オルフェ」とヌボーロマンなんじゃないかなぁ、とか。二つともこの映画の背景の半分である60年代にテレビで見たり読んだりしていたのでなにか感慨深い。「真白の恋」を抜いて今年のお勧め映画のトップかな?

続きは次頁の末尾で、