王道派・はずきの御大の自転車

邪軍の名誉総裁・はずきの御大は浮き世のしがらみからか、なんとドロップハンドル付きの自転車を持ってきてしまいました。うぅぅぅ・・・、ピンチ！
研まおこさんやら、誰やらかれやらも調子に乗って「あれ？　オヤビンの自転車の色ってはずきの御大のランドナーに似てない？」などと抜かすではないですか。　(;-_-X;)　

ん？　御大、これ大夫古いでしょう。わっはっは。　(^o^)／
研まおこ！　下がりおろう！　これはランドナーではないぞい。これはチャラチャラしたフランス娘の悪影響がまだ日本に浸透する前の、日本の自転車が健全であった頃のツーリング車ではないか！

色が似てる？　それはね。大英帝国はクラブモデルの影響をまだ色濃くうけていた頃のものだからで御座いますよ。まあ、こちらは「庶子の亜流」と言うのに対して、我が北道３世号は伝統あるノースロードクラブの「嫡流」と言う違いはありますがね。　（エッヘン）

おまけにTOEI社は、この数年後（８年ぐらい）に「ランドナー」なんてカタログに書いたりするようになるのですが。・・・・ところでこれ、何年製って言ってたっけ？　
くりくりしゃんが教えてくれました。1961年製ブルーバードだそうです。あれ？　このときはギドネットレバーじゃん。そのまま乗ってくれば良かったのに。

御大からもお返事が。

私のＴＯＥＩブルーバードはフレームナンバー８１６の１９６１年製です。

確か鳥山新一氏がフランスからルネエルスのシクロツーリズムを持ち帰り日本に紹介したのが1959年だったと思いますし、社会・会社で中堅幹部となって現役を半ば引退した自転車マニアが特殊工作に凝りだしたのはそれから何年も後。あのNC誌も「ツーリング車のフレーム設計のポイントは何か！」なんて、本当に真剣な連載があった頃、ツーリング車が一番新鮮で活き活きとしていた頃ではないでしょうか。私はNC誌のCDでしかその頃を知りませんがそう思います。
海野のＤ２×Ｄ２（デーバイデー）のフレームとのこと。海野とは日本最初のクロモリバテットパイプので、海野が会社名・Ｄ２ＸＤ２がパイプの名称。
ちなみに引き抜き菅ではなくて、電包菅なんだそうです。「フレームに「デーバイデー」のシールが張ってあったはず」　だとか。これはm-kojimaさんから教えて頂きました。

おっ、くりくりしゃんからも書き込みが。

自転車の鋼管の場合は通常はチューブと言うんですがデーバイデーの場合は作り方から本当にパイプと言う感じですね。
岩田さん、デーバイデーの場合は、ロウ付けとその後の処理に特徴が有るので製作所に聞いた方が面白い話を聞けると思うよ。メーカーでは片倉シルクとアルプスが僕としては、よく使っていたと思うな。
その時代に（在庫で後でフレームにしたのではない）作ったフレームは僕の記憶では、ラグレスしか見た事無いけど有るのかなぁ？

そうか、また今野さんとこ言ってフレームおたく話しを仕入れてくるか。（笑）

う〜ん、チャラチャラしたフランス娘の悪影響がもう少しずつ入り初めていますな。
フロントキャリアなと不要です。嘆かわしいことで御座います。ライトはハンドルの真っ正面に付いていなけなければなりません。

このフロントキャリアはフロントバックが揺れたり飛び跳ねたりしてライトをもぎ取らないようにガードが付いています。

おや？　これはシマノのＸＴ？　
かと思ったらTOEIのオリジナルなんだそうです。型が残っていたので作ってもらったとか言ってたんだっけ？

このペダルはリオタード？　えらい綺麗ですね。メッキしたんでしょうか？　それともアルマイトのまま？

フロント３段、と言っても今の感覚では変な歯数構成ですが、ミドルが。
これはリアが今の様に８段とか９段じゃなくてその半分ぐらいだから、細かい変速比の変更は前後の組合せでやってたらしいですね。私はそんな時代には生まれていませんでしたが。って、嘘付け！　(,_'☆＼ ベキバキ

サドルはブルックスではありません。これも出荷当時はどこだか忘れたけど国産のサドルが付いていたらしいので、オリジナルとはちょっと違うけど同じような雰囲気を出す為に藤田のサドルの新品を付けたのだとか。

チェーンリングは元々は「リョウゴク」ってのが付いていたとか、おフランスパーツでは無くて、実質本意だったんでしょうね。と言うか、当時は変速機が付いている自転車ってだけで大変な高級品だったんじゃないでしょうか。
戦前のライカは家１軒だか２軒分だかの値段だったとも聞きますし、今の感覚で見ると間違えますね。まあ戦後のツーリング車は戦前のライカほどは高くはなかったろうとは思いますが。

フロントのシフトはこの時代ですから当然レバー式です。

このベルは邪軍の正規装備で御座います。でも私のより大きいね。私のは真鍮のままですが。

リアは５段じゃなくて４段。レストアするのにママチャリのコグを流用したとかおっしゃっていたような。まあ塗装もメッキもやり直したのでしょうが、綺麗に仕上がっていますね。