賄い風ツーリング車考 page6

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ブレーキ  

何でも良いです。効けば。雨の日の急坂や長い下りで不安が無ければ。「激坂や峠なんか走らないよ」ってんならまた話しは別です。

ママチャリブレーキでも大勢の人が当たり前に使っていて別に不満にも感じていません。平地のポタ中心なら今時ブレーキなら何でも良いでしょうね。でも安いブレーキはシューだけは変えた方が良いものが多いです。 効きで言えば、ポタとかツーリングに効き過ぎは嫌ですね。

要するにVブレーキのガッツン効きですが。山サイ・シングルトラッククネクネコースだとあの効きは安心感があるのですが、普通に走っていてブレーキのたびに身構えるってのはちょっとね。
軽いタッチでソフトな、でもしっかりとした効きってのが良いです。Vでもシューの選択で効き味は相当に変わりますが。効かないのも、効きすぎもストレスになります。

ただし、ブレーキの選択にはいろんな要素が制約としてかかってきます。どっちかと言うとフレームを設計するときですが、ブレーキの種類が決まらないとフレームの設計は完了しません。というか誰でも最初に決めるでしょうね。

一例がサイドプルブレーキ。ロードで使うやつですね。23〜225Cのタイヤならなんの制約もないですが、普通のものは28Cぐらいが限度でそれ以上のタイヤは無理なんじゃないでしょうか?泥よけを付けたらそれだって無理では?ロングタイプのサイドプルでも32Cのタイヤは空気を抜かなければ外せません。泥よけなんかとんでもない。28Cでもきついんじゃ?

 古典的な泥よけを付けようと思ったら無難なのはカンチブレーキでしょう。 センタープルは知らないけど、Uブレーキは一度ミキストのレストアで扱いましたが実に小気味よく効きました。でも台座がカンチと上下逆だから最初っからそういうフレームでなければ。 カンチとVは・・ってVもカンチなんだけど。VにするならVなりの台座間隔にしないと。といってもフロントもリアに近い間隔にしなさいってだけで、V仕様のフレームにカンチを付けても良いのですが。現行のカンチならね。

厳密にはカンチでも時代によって台座間隔が違います。最近のカンチはフロントの台座寸法も最低76mmはないときついと思います。最近のシクロクロスは、ユニクラウンで台座間隔80mmぐらいのがほとんどのような。って御徒町の某ショップに並んでる範囲でしか知らないんですが。

これをラグ(?)でやろうとするとどうなっちゃうんでしょうね。 格好いいクラウンて、おまけに細丸フォークなんかだとチネリとかロード系のフォーク間隔の狭いやつだから、台座を外側に付けなければなりません。

一度、ロードフレームの白玉あんみつ号が事故って、調整・再塗装してもらったときに実は付けてみたんです。ところが、シマノXTのシューが長いんでフォークに引っかかり、そのフォーク間隔が狭いんでタイヤが入らなかった。確認をしたのが塗装前だったから「ゴメンナサイ」してまた取ってもらいました。

今、わびさび2世号に付けているカンパのカンチなら大丈夫なんですが、あのシューの変わりにKoolStopとか他のカンチやVのシューに変えるとダメですね。台座寸法だけじゃなくてカンチの種類、シューの形状がフォーク間隔との相性までも出てくるんで、いやはや困ったもんです。

ディレイラーとシフター 

重いのは嫌ですね。古いのとか安物は重いことが多いです。この場合の安物は相当の安物ですが。それ以外の点では性能の差なんて無いんじゃないでしょうか。シクリストの話しでは無いですから。

まあストレスにならない範囲で趣味的に選んだって実害は無いでしょう。シフターですが私はWレバー全盛期から走っていた人達が、今更Wには戻れない、街中では怖いなんて言いますが、そうでしょうか。

私はMTBのラピッドファイアーから始まった人間ですが、最近Wレバーを使いだして「これでもいいじゃん、面白いよ」なんて思っています。山サイみたいなときはチェンジが遅れるときもありますが、まあ〜それをカバーする走りってのもあるんで山サイが出来ないって訳じゃないです。 メインは街中やツーリングってんならあれでいいんじゃないでしょうか。

そお言えば、私の使ったことのあるディレイラーで古い(重い)ものはシュパーブプロのRDとカンパのレコード&コーラスのFD/RDですが、Wレバーだとあまり気になりません。

が、シュパーブプロのRDをラピッドファイヤーなんかで操作しようとすると重いですね。多分前者は手首で変速、後者は指1本で変速ってことで負荷のかかり方が違うのかも。 まあそれ以外にもシフターとの相性とかは色々ありますが、それさえ気を付ければ好きなのを使えば良いと思います。あくまで好みの問題ですがグリップシフターは嫌いです。(笑)

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泥よけ  

まあ好きずきでしょう。アメフラシさんと走るなら必須です。(笑)
好きずきとは言っても、形状はともかく一般にはあった方が良いです。

防御するポイントは2点、まずお尻。ウインドブレーカー兼用の雨具ぐらいは誰でも用意するでしょうが、上から降ってくる雨は防げますがタイヤの跳ね上げるシャワーまでは防げません。でこれがえらく気持ち悪いですね。体も冷えます。

もう一つは足下。前輪が跳ね上げダウンチューブにぶつかり跳ね返ったシャワーで靴はビショビショになります。ゴアテックスの靴だって足を伝わりたれ落ちるぶんだけで靴の中はグショグショになります。雨だけならそんなに酷くはないんですが、何せシャワーですから。ホントに何も無いと前輪の跳ね上げで足下だけじゃなくて太股あたりまでびしょ濡れになるかも。

たったこれだけで? と思うようなちいさなものなのに効果は抜群だったと言うものがあります。そういつはサドルの中に内蔵する。ただしサドルを選びますね、最近の上下の薄い高級品はつきません。私はイデアル90にはそれを付けていますが革サドルならOKと言う訳でも。同じイデアルでも88ではダメでした。

ママチャリみたいな古典的泥よけは確かに確実ですね。ママチャリに乗っていて泥はねを気にした経験は誰も無いでしょう。水たまりに突っ込むときに両足を上げるぐらい? 子供が良くやる(笑)。自走しか考えないときには一番確実で良いかもしれない。

一般的に人気がないのはロードやMTB全盛のこの時代では「ママチャリみたい」=「自転車マニアとしてはかっこ悪い」と思われるんでしょうね。もちろん逆にそんな泥よけがカッコイイと思う人達もいますが。(笑)  

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去年濃い〜ランドナーな人達ずぶ濡れで大井川上流を走りましたが、そのときは頭のてっぺんから足の先まで(山靴だから)全部ゴアテックス。初めて会った古典的ランドナーな人に「最近はゴアテックスなんかがあるから泥よけの必要性を感じなくなったのかな〜」と言われましたが、まあそうかもしれない。

昔はゴム引きポンチョとかだけだったし、ゴアブーティの山靴なんか無かったからね。山屋だって極力靴を濡らさないことに神経を使っていたような。
現実的な難点は輪行するときに邪魔だってこと。 あとは山道を走るときにはトラブルの元になったり。昔から山岳サイクリストや、輪行中心のツーリストの中には「余分なものは付けない」と泥よけを付けない人達もいましたから、別に近年急にそうなった訳ではないです。

「世も末だ」と古典泥よけの衰退を嘆いてみせるのはまあ思い入れ故でしょう。昔のように地道泥水、水たまりはほとんど無くなりましたし。

実用本位の参考としてはメッセンジャーなんか丁度良いかも。雨の日も風の日も1日中走っています。でも特別な工夫なんて無いみたいですね。ともかく付けているって感じ。 まあ、それぞれの走り方、好みに合わせて選択をすれば良いのですが、何らかの対策はあった方が良いでしょう。