北道3世号作成記 Page11

どろよけ・カッコ編

私は別に毛嫌いしている訳ではありません。輪行のときに邪魔だって思ってるだけです。
でも、なんか私の周りの「古典派」はどっかから「岩田の泥除け」なんか探してくるし 、関戸橋動物園の連中は私を縛り上げてでも無理やりレフォールマルテル (どんなんだ?)の泥除けを付けてやろうとか、大英帝国派までが「賄い卿も・・・マドガードアレルギーももうお直しにならないと・・・」とか「おお、賄い卿様はご乱心ぢゃ。・・・げにまどがーどあれるぎーとは恐ろしき病よ」 なんて言うし。ジェイくんまで「実はみんなの見てないところでランドナーに乗ってるのではないか・・」なんて言うし。
まあ、あれこれとうるさいので盆暮れの神事ぐらいは七五三気分で貸衣装の羽織袴でも着て記念写真でも撮っておけば、いにしえの神々(なのか悪霊なのか、笑)もガス抜きになっておとなしくなるかもしれない、プラス私が泥除けをつけても「」にはならないと言うことを突きつけてやらねばとも思う訳で御座います。(笑)

  クラブモデルの場合

て訳で昔の英国車の泥除けの調査・分析に着手した訳で御座います。

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でもたいして変わらないものも多いんですよね。て言うか当時の人達にとっては「カッコ」じゃなくて「実用」のためなんですから、それに英国にはフランスのコンクールドエレガンスなんてファッションショーは無かったからね。

で、英国車の画像を眺めていたんですが、やはり「」の感覚とは違う傾向が確かにあります。繰り返しますが全部ではありませんよ。
日本の「」は「泥除けはタイヤとの間に隙間がなく、ぴったりとしているのが美しい」とか言うそうですが、どうも英国人はそんなもん気にしちゃいません。 時々「これサイズが違うんじゃないの?」なんてのが多々。

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もうひとつはフロントのフォークより前の部分の形がなにか違うものがあります。タイヤに沿ってなくて離れていく。概してそういうものは先が段々細くなっていってます。横から見るよ先端は尖っているんじゃないかと思うぐらい。全部じゃないですが。 これは英国車でしか見たことが無いぞ。絶対に「」にはない! うんうん、やるとしたらこれだね!

日本の泥よけ派の人たちはまあ、おしゃれな人はピカピカの銀色、大抵は鈍いアルミ色。差別化するためにもクラシックな英国車の雰囲気を演出するためにもここはでしょう。

それにしてもこのフェンダーの先端はいったいどうなっているんだろうと思ったら、やっと解りました。これ(下の BSA)です。しかしアルミのフェンダーじゃ、これは難しいぞ。この形に削ったら先端はペラペラになっちまうんじゃないかい? なんでこんなことが出来たかというと当時のフェンダーは鉄だったんですね。

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  現行の市販品では

と言っても、考えてみたら私の自転車は泥除けを選べるようなものじゃないんですね。
と言うか、今タイヤを覆うような泥よけっての通常の市販品ではこれぐらいのものです。dixna ですね。

現物をケルビムで見たことがあります。と言うかこないだも親爺さんと話していたんだけど。特に黒っぽいカーボンカラーはカッコイイんだけどね〜。でもこれは700Cのロード用でタイヤサイズは25cまでと。クロスバイク用もあるけどそいつは幅が50mm。冗談じゃない、私のタイヤは32mmだよ。50mmなんてそんなぶっといもんカッコ悪くて付けられたもんじゃありません。

実は26HE用もあるんだけど、それはもう50mmどころじゃない。55mmですぜ確か。死んでも嫌だね!

 

あとはこれですね。なんちゃってタイプ。でもこれも700Cロード用です。確かにこれなら輪行用としてもよさげなんですがしかしこの取り付け部分を見てください。ぶっさいく! アルミロードとかならまあ目立たないでしょうが私の自転車はフォークもシートステイもえらい細目なんです。おまけにフォークはちょうどメッキのところですよ。私のメッキは下から2/3まであるからね。
追記:とか言いながら、現在白玉あんみつ号にはこのフェンダーが着いているんですが。(;^_^A

もっともこれに似た取り付け部のスマートなものもあるんですが、そちらは7000円ぐらいで、たかが七五三記念写真用貸衣装にしては高すぎる。おまけにやはり700-23C用で、画像の製品ならタイヤから少し離して付ければ使えないことは無いのですが、スマートな高い方はその部分までスマートで1-1/4の32mmタイヤでは絶対に使えません。おまけにこのフロントは短くていったい何をガードしてるんだよって代物です。まあ、それは「実用編」で改めて。
と言う訳でこのタイプは絶体絶命です。諦めました。
あとはブリヂストンアビオス専用ドロヨケを取り寄せて付けちゃうかですが、でもこいつも現物を見ないと幅とか色合いとかが解らない。

後日談:町田駅前の自転車屋さんにスマートな方の32C用がありました。23Cのみでは無かったようです。でもそれに気づいたのはBSアビオス用を発注したあと。

  結論ではないけれど

まあこういう状況ではやはりdixna の黒っぽいカーボンカラー700-25C を無理矢理付けてしまうって手でしょうか? 今野さんは「そうしてる 人いるよ」と言ってましたが、ほんとかな〜。
実はこないだ現物をタイヤに合わせて曲げてみたんですが 、フロントのフォークより前は引っ張る要素が無いので後ろを引きつけるとこういう感じにはなります。まあ 、こんな風になればそれはそれで英国風と言えるんですがね。
まあ、やってみてダメだった場合には白玉あんみつ号が今は700-25Cだからそれに使っちゃうって手も。そう考えるとちょいと実験も気が楽です。

と言うところで、くりくり怪鳥に電話をして「昔関戸橋に持ってきていたって26HEに使える泥除けって幅何ミリなの?」と聞いたら「VIVAで26HE用の細いのがあるよ」と教えてくれました。灰色のプラスチックだそうです。う〜ん、スプレーで綺麗に黒にできるかな〜。

と思いながら逗子の自転車屋さんに行ったら、ん? なんじゃこりゃー! Rambouillet じゃないけー! なんでこんなとこにあるんじゃー!(O.O;)(o,o;)
それはともかく、
「キーちゃんサンエスのカタログ見せて!」
「え〜と、あっ、これだ、ハイ」
「う〜ん、出てないな〜、んじゃ、BSのパーツカタログ見せて」

おっ、出てる・・・・、なんかアビオス専用は「・・・高級感が・・」なんて書いてあって他のより5割ぐらい高い。おっ幅が書いてあるじゃないか! うっ字がちっちゃい、
「キーちゃんこれ何ミリってかいてある?」 「え、岩田さんてもしかしてもう老眼?」 
「うっ、五月蠅いわい!」「40mmだって!」 
「う〜ん、26インチで黒はこれ以上細いのは無いだろうな
よし、これにしよう!」
「480mm用と420mm用があるけど、どっち?」 
「えっ?アビオスって26HEだろ、フレームサイズなんてタイヤに関係無いじゃん。」

と言ったら、奥から
「シートチューブの長さが変わるとシートステイの位置が変わるでしょう、取り付け金具の位置が違いますよ」
と、ゲゲー、そうだ、でもどうするんだ? 俺のってシートステイが曲がってりんだぞ!」

そう言えば神田の大将も 「綺麗に付けようと思ったら現物合わせじゃないと」なんて言っていたな〜。 ややこしいったらありゃしない。