賄い家の民芸・工芸 石飛勝久さんの壺と小鉢

 

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これは私の砂糖壺です。砂糖壺以外の何ものでもありません。
うっとり眺めることもありません。呉須の色はきつすぎるのが難点です。もっとも呉須と言っても本当の呉須はもう江戸末期ぐらいで終わってしまってどのみちコバルト顔料なんですが、これはもろにコバルトなんです。もうちょっと鈍い発色ならまた雰囲気も変わったのかもしれませんが。
でも永年使っているのでやっぱり砂糖壺はこれでなければいけません。他のものは許せませんね。まあとりたててどうと言うことのない小壺ですがちゃんと自分の仕事を見つけて、それなりに楽しませてくれています。控え目にですが。
これを手に入れたのは社員旅行(部の)の帰りの仙台の光原社でした。システム部には仙台・盛岡の人間が居たので解散地が仙台になったのです。仙台の光原社におじゃました3回目で、たまたま石飛さんの展示会の後だったらしく、残ったものから数点分けて頂きました。16〜17年前ですかね? 光原社におじゃましたのも石飛さんのものを手に入れたのもそれが最後でしたが。


こちらは私の塩から壺。なんか塩からを作ると必ずこれに入れます。
最初はあまり好きではなかったのですが、年がたつにつれこれはこれで気に入ってきました。
この小壺もちゃんと自分の仕事を見つけています。といっても年がら年中しおからを作っているわけでも無いのであとは佃煮とか塩昆布とかですね。「そういうものはこれでなければ成らない!」と言うぐらいに自分のテリトリーを持ち、他を寄せ付けません。
でもないか。 山下さんの蓋物と同じポジションを分け合っていますね。塩からを作るとこれだけじゃ入りきらないし。30年ぐらい前だと思います。

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これを買ったのは確か京都の大和民芸だったと思うのですが、26〜27年ぐらい前ですかね?
いっしょに買った大ぶりの飯椀はそのあと常用していたのですが、割れてしまいました。飯椀はやっぱり消耗が激しいです。

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ところでこちらの蓋物は、買ったときからいままで私の評価はまあそこそこ。だもんで特に常用と言う訳でもなく、他の蓋物がふさがっているときのピンチヒッター。
・・・だったのですが、けっこう使い安いのです。様になるし。これは初めて柿ジャムを作ったとき。

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この小鉢?は気に入っています。目にも良いし使い勝手もとても良い。
気にいったのであとひとつふたつ・・・、と思っても2度とお目にかかれませんでした。
そもそもこれを手に入れたとき、店にはまだ複数あったのか、それとも最初からこれひとつだけだったのかも覚えていません。30年前ですからね。以下特に断らなければみんな30年ぐらい前のものです。

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こちらは複数手に入れたのですが、実はあまり使いよくも無いし、洗いにくいしあんまり好きではないですね。やっぱり普段使いとしてはこの上のようなカタチとしてはごく普通のものの方が良いみたいです。

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